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国内大学ノーベル賞受賞教員数ランキング!

様々な技術革新が進む今、「どの大学が本当に研究力があるのか?」という視点はますます重要になってきています。

その真の研究力を測る一つの指標が、ノーベル賞を受賞した教員がいたかどうかです。ノーベル賞は、世界でもっとも名誉ある賞のひとつであり、その受賞者を生んだ大学は、確かな実績と研究環境を備えていると言えるでしょう。

今回は、「ノーベル賞等の受賞歴がある教員を何人輩出してきたか?」をもとに、日本の大学をランキング形式で紹介します。

目次

ランキングの評価方法について

ランキングの評価方法について

今回のランキングは、下記のような条件で集計・整理しました。

  • フィールズ賞、チューリング賞などもに含む大学側の公表情報
  • 文献や大学の公表資料・政府発表資料に掲載された情報

これらの情報をもとに、

  • ノーベル賞受賞者で日本の大学に在籍中または過去に在籍していた教員
  • それぞれの大学に在籍している人数
  • 受賞理由

をまとめました。

ノーベル賞等受賞歴のある教員数ランキング一覧(日本国内)

順位大学名受賞教員数主な受賞分野
1位京都大学(Kyoto University)9名物理・化学・生理学・医学
2位名古屋大学(Nagoya University)6名物理・化学
3位東京大学(The University of Tokyo)5名物理・生理学・医賞
4位東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)2名化学・医学
5位北海道大学(Hokkaido University)1名化学
5位東北大学(Tohoku University)1名化学
5位九州大学(Kyushu University)1名生理学・医学

ノーベル賞等受賞歴のある卒業生が何人いるかで国内の大学ランキングを作成しました。

第1位:京都大学(Kyoto University)

第1位:京都大学(Kyoto University)
受賞年分野受賞者名受賞理由
1949年物理学賞湯川秀樹中間子理論
1981年化学賞福井謙一前進軌道理論
1987年生理学賞利根川進抗体の遺伝的多様性
2008年物理学賞南部陽一郎自発的対称性の破れ
2012年医学賞山中伸弥iPS細胞の開発
2014年物理学賞中村修二青色LEDの開発
2015年物理学賞梶田隆章ニュートリノ振動の発見
2018年医学賞本庶佑PD-1によるがん免疫治療
2021年化学賞真鍋淑郎気候モデル開発

京都大学は国内最多の9名のノーベル賞受賞者を輩出しています。

特徴は、自然科学に特化した受賞者が多いこと。日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹(物理学賞)をはじめ、福井謙一(化学賞)、本庶佑(生理学医学賞)など世界的に知られる研究者が在籍・卒業しています。

京都大学の自由な学風と基礎研究を重視する姿勢が、長年にわたってノーベル賞級の成果を支えてきました。

第2位:名古屋大学(Nagoya University)

第2位:名古屋大学(Nagoya University)
受賞年分野受賞者名受賞理由
2001年化学賞野依良治不斉合成の研究
2008年物理学賞小林誠CP対称性の破れ
2008年物理学賞益川敏英CP対称性の破れ
2010年化学賞下村 脩緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見
2014年物理学賞赤崎勇青色LEDの発明
2015年物理学賞天野浩青色LEDの発明

名古屋大学は、2000年代以降にノーベル賞受賞者を急増させた注目の大学です。

2008年に物理学賞を受賞した南部陽一郎(シカゴ大所属ですが、名大在籍歴あり)や、2014年の赤崎勇・天野浩(青色LEDの発明)など、材料・素粒子分野の貢献が目立ちます

特に名大は2000年以降に集中して受賞者を輩出しており、まさに「ポスト東大・京大」の存在感を確立しています。

第3位:東京大学(The University of Tokyo)

第3位:東京大学(The University of Tokyo)
受賞年分野受賞者名受賞理由
1949年物理学賞湯川秀樹中間子の存在予測
2002年物理学賞小柴昌俊超新星爆発のニュートリノ観測
2015 年物理学賞梶田 隆章ニュートリノ振動の発見
2016 年生理学・医学賞大隅 良典オートファジーの分子基盤の解明
2021 年物理学賞真鍋 淑郎地球気候システムの物理モデル構築と温暖化予測

東京大学は、自然科学系の分野で複数のノーベル賞受賞者を輩出しており、日本の学術研究の中核を担ってきた大学のひとつです。中でも、物理学賞の受賞が多く、湯川秀樹(1949年)、小柴昌俊(2002年)、梶田隆章(2015年)という、いずれも基礎物理学の転換点を示す成果で高く評価されました。

また、生理学・医学分野で2016年に受賞した大隅良典は、細胞の自己分解機構である「オートファジー」の分子メカニズムを解明し、生命科学の進展に貢献しました。さらに、2021年には真鍋淑郎が地球温暖化の予測に関する業績で物理学賞を受賞し、気候科学と政策の橋渡し役を果たしています。

東京大学は、現在でも多くの研究所や学際融合プロジェクトを擁し、宇宙・素粒子・生命・地球環境といった多様な領域で世界的な研究成果を生み出しています。

第4位:東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)

第4位:東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)
受賞年分野受賞者名受賞理由
2000年化学賞白川英樹導電性高分子の発見
2016年医学賞大隅良典オートファジー機構の解明

東京工業大学は、白川英樹(導電性高分子の発見/化学賞)と、大隅良典(オートファジーの研究/医学賞)の2名を輩出。

理工系特化の国立大学として、物質科学・生命科学の両分野でノーベル賞受賞者を出している点が特徴です。

近年ではAI・量子・ナノテクなど次世代分野への研究投資も進み、今後の受賞者輩出にも期待が高まっています。

第5位北海道大学(Hokkaido University)

第5位:北海道大学(Hokkaido University)
受賞年分野受賞者名受賞理由
2010年化学賞鈴木章有機合成における鈴木カップリング

北海道大学からは、2010年に鈴木章博士がノーベル化学賞を受賞しています。

鈴木博士は、有機合成化学の分野で「鈴木–宮浦カップリング」と呼ばれる画期的な炭素結合形成反応を開発。この技術は医薬品や有機電子材料の合成などに幅広く応用されており、世界中の研究者に利用されています。

北海道大学は、旧帝大の一角として強い研究基盤を持ち、特に理学・工学系の研究力に定評があります。ノーベル賞受賞後、同大では研究者支援体制や国際共同研究の強化が進み、化学・材料分野を中心としたハイレベルな研究活動が活発化しています。

また、北海道という自然環境に恵まれた立地も、環境科学や資源工学といった学際的な研究を可能にし、今後も広い応用展開が期待されています。

第5位東北大学(Tohoku University)

第5位:東北大学(Tohoku University)
受賞年分野受賞者名受賞理由
2002年化学賞田中耕一質量分析技術MALDI法の開発

東北大学は、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の母校として知られています。

田中氏は、同大学での学びを経て島津製作所に就職し、「マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)」という質量分析技術を開発しました。これにより、生体高分子の構造解析が飛躍的に進展し、医学・薬学分野に大きな影響を与えました。

注目すべきは、田中氏が博士号を持たず、企業の技術者として実績を挙げたこと。これは学問の場だけでなく、実務の現場からも世界に通用する研究成果が生まれ得ることを示す象徴的な例です。

東北大学自体も、工学・材料・医学分野において国内外の高い評価を受けており、近年はAI応用や半導体関連研究でも存在感を強めています。

第5位九州大学(Kyushu University)

九州大学
受賞年分野受賞者名受賞理由
1987年医学賞利根川進抗体の遺伝的多様性

九州大学は、旧帝大の中でも医学・薬学の分野において伝統と実績を誇る大学です。

過去には、ノーベル生理学・医学賞の受賞者が在籍しており、免疫学や生化学を中心に数多くの国際的な論文・研究成果を発表してきました。特に近年は、がん免疫、ワクチン研究、細胞内シグナル伝達の分野で世界的に注目される成果を上げています。

また、九州大学は「アジアの学術ハブ」を目指し、多国籍研究チームや国際大学院プログラムの整備を進めており、グローバルな研究ネットワーク形成にも積極的です。

福岡という立地を活かした産学連携の取り組みも盛んで、今後も生命科学系を中心にさらなる受賞者の輩出が期待されています。

ノーベル賞受賞教員がいる大学ランキングまとめ

このランキングを通して見えてくるのは、京大の層の厚さと、名古屋大学をはじめとする地方大の台頭です。

ノーベル賞という受賞歴は、研究環境の蓄積、大学の支援体制、教員の自由度、そして人材育成の成果が合わさって初めて実現するものです。

現在でも各大学で研究は続けられているので、今後もノーベル賞を受賞する教授が増えていくことも期待できるでしょう。

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