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教員1人あたり科研費が多い国立大学ランキング【2026年最新版】

科研費の配分額は、教員数の多い大学ほど大きくなります。では、規模の違いをならして比べると、どの大学が上位に来るのでしょうか。国立大学85校の科研費配分額(令和7年度)は合計1,383.2億円、教員数は63,324人で、教員1人あたりにすると218.4万円です。

この記事では、科研費の配分額を教員数で割った「教員1人あたり科研費」で国立大学を順位付けしました。

目次

ランキングの評価方法

  • 指標:科研費配分額(令和7年度。新規と継続の合計、直接経費と間接経費の合計)÷教員数
  • 科研費:日本学術振興会「科研費データ」の研究機関別配分状況によります。研究代表者が所属する機関ごとの集計です
  • 教員数:国立大学協会の追跡調査に掲載された、2025年5月1日現在の教員数(学長から助教まで。助手を除く)を用いました
  • 対象:国立大学85校のうち、教員数が100人以上の80校。教員数が少ない5校は順位から除いています

科研費には、教員以外の研究員が研究代表者になっている課題も含まれます。そのため、この指標は厳密な「1人あたり」ではなく、大学の規模を補正して比べるための目安です。

教員1人あたり科研費ランキング TOP10

順位大学教員1人あたり科研費配分額教員数配分額の順位
1東京大学544.7万円215.5億円3,956人1位
2京都大学391.7万円139.0億円3,549人2位
3東京科学大学385.9万円70.0億円1,814人7位
4東北大学337.0万円98.1億円2,911人4位
5名古屋大学318.3万円73.5億円2,309人5位
6大阪大学308.5万円103.5億円3,355人3位
7奈良先端科学技術大学院大学307.7万円7.2億円234人32位
8東京農工大学293.8万円11.9億円405人18位
9九州大学282.7万円71.1億円2,515人6位
10北海道大学281.0万円67.1億円2,388人8位

国立大学全体の平均は218.4万円でした。上位10校のうち8校は、配分額でも上位10校に入る大規模な研究大学です。

各大学の解説

第1位 東京大学(544.7万円)

東京大学は教員1人あたり544.7万円で、2位の京都大学を150万円以上引き離しました。科研費の配分額は215.5億円、教員数は3,956人です。配分額・教員数とも国立大学で最大ですが、規模で割っても首位は変わりません。

採択件数(新規と継続の合計)は3,992件で、教員1人あたりおよそ1件にあたります。

第2位 京都大学(391.7万円)

京都大学は391.7万円でした。教員3,549人に対して、科研費の配分額は139.0億円でした。配分額では東京大学に次ぐ2位で、1人あたりでも同じ順位です。

採択件数は2,813件でした。3位の東京科学大学との差は5.8万円です。

第3位 東京科学大学(385.9万円)

東京科学大学は385.9万円で、京都大学とほぼ並びました。配分額70.0億円を教員数1,814人で割った値です。配分額の順位は7位ですが、1人あたりでは3位に上がります。

旧東京工業大学と旧東京医科歯科大学の統合後の数値です。

第4位 東北大学(337.0万円)

東北大学は337.0万円でした。内訳は、科研費の配分額が98.1億円、教員数が2,911人です。

配分額では大阪大学(103.5億円)を下回りますが、教員数が大阪大学より約440人少ないため、1人あたりでは東北大学が上回っています。

第5位 名古屋大学(318.3万円)

名古屋大学は318.3万円です。教員2,309人に対して、科研費の配分額は73.5億円でした。

新規と継続を合わせた採択件数は1,667件でした。配分額の順位(5位)より1人あたりの順位が高い大学です。

第6位 大阪大学(308.5万円)

大阪大学は308.5万円でした。配分額は103.5億円で東京大学、京都大学に次ぐ3位ですが、教員数が3,355人と多く、1人あたりでは6位です。

採択された課題は2,545件で、国立大学では3番目に多い件数です。

第7位 奈良先端科学技術大学院大学(307.7万円)

奈良先端科学技術大学院大学は307.7万円で、大阪大学とほぼ同じ水準でした。教員数は234人、配分額は7.2億円です。

学部を持たない大学院大学で、配分額の順位は32位ですが、規模を補正すると上位10校に入ります。

第8位 東京農工大学(293.8万円)

東京農工大学は293.8万円でした。配分額11.9億円を教員数405人で割った値です。

農学と工学を中心とする大学で、配分額は18位ですが、1人あたりでは九州大学や北海道大学を上回りました。

第9位 九州大学(282.7万円)

九州大学は282.7万円です。内訳は、科研費の配分額が71.1億円、教員数が2,515人です。

新規と継続を合わせた採択件数は1,866件でした。10位の北海道大学との差は1.7万円と、わずかです。

第10位 北海道大学(281.0万円)

北海道大学は281.0万円でした。教員2,388人に対して、科研費の配分額は67.1億円でした。

11位の熊本大学(256.6万円)との間には、約24万円の差があります。

第11位〜第20位

順位大学教員1人あたり科研費配分額教員数
11熊本大学256.6万円20.4億円795人
12筑波大学252.2万円44.9億円1,780人
13金沢大学231.8万円23.2億円1,001人
14豊橋技術科学大学225.6万円4.4億円195人
15電気通信大学225.2万円6.8億円302人
16岡山大学213.3万円30.9億円1,449人
17名古屋工業大学210.5万円7.2億円342人
18神戸大学208.8万円32.8億円1,571人
19長岡技術科学大学207.1万円4.1億円198人
20千葉大学199.2万円26.2億円1,315人

第11位から第20位には、豊橋技術科学大学、電気通信大学、名古屋工業大学、長岡技術科学大学といった理工系の単科大学が入りました。いずれも配分額では上位20校に入らない大学です。

まとめ

教員1人あたりの科研費は、東京大学が544.7万円で第1位、京都大学、東京科学大学が続きました。配分額の順位と比べると、大阪大学が3位から6位に下がり、奈良先端科学技術大学院大学や東京農工大学が上位10校に入ります。規模の小さい大学の研究力を見るときは、総額に加えて、こうした1人あたりの指標もあわせて確認することをおすすめします。

あわせて読みたい

出典:日本学術振興会「科研費データ」研究機関別配分状況(令和7年度)、国立大学協会「国立大学における男女共同参画推進の実施に関する第22回追跡調査報告書」(2026年9月30日閲覧)

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この記事を書いた人

大澤 陽平のアバター 大澤 陽平 金沢大学 非常勤講師/ポップコーン株式会社 代表取締役

ポップコーン株式会社 代表取締役。金沢大学 非常勤講師。

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