
国家公務員の総合職試験は、中央省庁の幹部候補を採用する試験です。人事院は2026年5月、2026年度春試験の合格者を発表しました。合格者は2,021人で、前年度の1,793人から増え、合格者の出身学校は163校でした。女性の割合は35.7%で、過去最高です。
人事院は、合格者が10人以上の大学について出身大学別の人数を公表しています。この記事では、その一覧をもとに合格者の多い大学を順位付けし、前年度と比べました。
ランキングの評価方法

本ランキングは、人事院「2026年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」の資料「出身大学別合格者数一覧」をもとに作成しています。
- 指標:2026年度の合格者数の合計。2025年度の秋試験(大卒程度試験の教養区分)と、2026年度の春試験(院卒者試験・大卒程度試験)を合わせた人数です
- 対象:人事院が公表している、合格者数10人以上の大学45校。10人未満の大学は公表されていません
- 前年度との比較:同じ一覧の2025年度版(2024年度秋試験+2025年度春試験)と比べています
2026年度から、教養区分の試験が春にも実施されるようになりました。このため、前年度とは試験の構成が異なります。比較の際はこの点にご注意ください。
国家公務員総合職試験 出身大学別合格者数 TOP10
| 順位 | 大学 | 合格者数 | 秋試験(教養区分) | 春試験 | うち春の教養区分 | 前年度差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京大学 | 458人 | 167人 | 291人 | 91人 | +131人 |
| 2 | 京都大学 | 180人 | 48人 | 132人 | 19人 | +9人 |
| 3 | 早稲田大学 | 156人 | 41人 | 115人 | 27人 | +33人 |
| 4 | 慶應義塾大学 | 93人 | 25人 | 68人 | 11人 | +4人 |
| 5 | 東北大学 | 84人 | 14人 | 70人 | 2人 | -5人 |
| 6 | 中央大学 | 81人 | 11人 | 70人 | 2人 | +11人 |
| 7 | 北海道大学 | 80人 | 7人 | 73人 | 5人 | -8人 |
| 8 | 立命館大学 | 63人 | 3人 | 60人 | 2人 | -1人 |
| 9 | 大阪大学 | 59人 | 9人 | 50人 | 5人 | -7人 |
| 10 | 千葉大学 | 58人 | 7人 | 51人 | 2人 | +15人 |
春試験の合格者2,021人の内訳は、国立大学1,254人、公立大学93人、私立大学662人でした。
各大学の解説
第1位 東京大学(458人)

東京大学の合格者は458人で、2位の京都大学の2.5倍にあたります。秋試験(教養区分)が167人、春試験が291人でした。秋と春を合わせた合格者全体(2,447人)の18.7%を占めます。
前年度の327人から131人増えました。春試験の合格者のうち91人は、2026年度から春にも設けられた教養区分によるものです。
第2位 京都大学(180人)

京都大学は180人でした。内訳は秋試験48人、春試験132人です。前年度(171人)と比べて9人の増加です。
春試験の教養区分の合格者は19人で、東京大学、早稲田大学に次ぐ人数です。
第3位 早稲田大学(156人)

早稲田大学は156人で、私立大学では最も多い人数です。123人だった前年度から33人増えました。増加数は東京大学に次いで2番目に大きくなっています。
秋試験は41人、春試験は115人で、春試験のうち教養区分は27人でした。
第4位 慶應義塾大学(93人)

慶應義塾大学は93人でした。秋試験25人、春試験68人です。
前年度(89人)と比べて4人の増加です。3位の早稲田大学との差は63人に開きました。
第5位 東北大学(84人)

東北大学は84人で、国立大学では東京大学、京都大学に次ぐ3番目です。89人だった前年度から5人減りました。
合格者の大半は春試験(70人)で、秋試験は14人でした。
第6位 中央大学(81人)

中央大学は81人でした。前年度(70人)と比べて11人の増加です。私立大学では早稲田大学、慶應義塾大学に次ぐ人数です。
春試験が70人、秋試験が11人で、春試験の合格者数は東北大学と同じです。
第7位 北海道大学(80人)

北海道大学は80人でした。春試験の合格者73人は、東北大学や中央大学を上回ります。
一方、秋試験(教養区分)は7人でした。88人だった前年度から8人減りました。
第8位 立命館大学(63人)

立命館大学は63人で、関西の私立大学では最も多い人数です。前年度(64人)と比べて1人の減少です。
合格者のうち60人が春試験によるもので、秋試験は3人でした。
第9位 大阪大学(59人)

大阪大学は59人でした。内訳は秋試験が9人、春試験が50人です。
66人だった前年度から7人減りました。
第10位 千葉大学(58人)

千葉大学は58人で、上位10校に入りました。前年度(43人)と比べて15人の増加です。
春試験が51人、秋試験が7人です。11位の九州大学(56人)との差は2人でした。
第11位以下の大学
| 順位 | 大学 | 合格者数 | 秋試験 | 春試験 | 前年度差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 九州大学 | 56人 | 5人 | 51人 | +17人 |
| 12 | 明治大学 | 51人 | 2人 | 49人 | +4人 |
| 13 | 東京理科大学 | 50人 | 3人 | 47人 | 0人 |
| 14 | 一橋大学 | 49人 | 15人 | 34人 | +6人 |
| 15 | 東京科学大学 | 48人 | 4人 | 44人 | -9人 |
| 16 | 筑波大学 | 46人 | 5人 | 41人 | -4人 |
| 17 | 名古屋大学 | 42人 | 8人 | 34人 | +12人 |
| 18 | 広島大学 | 37人 | 4人 | 33人 | -8人 |
| 18 | 神戸大学 | 37人 | 6人 | 31人 | -4人 |
| 18 | 大阪公立大学 | 37人 | 3人 | 34人 | +14人 |
| 21 | 岡山大学 | 25人 | 1人 | 24人 | -22人 |
| 21 | 東京農工大学 | 25人 | 0人 | 25人 | -6人 |
| 21 | 日本大学 | 25人 | 0人 | 25人 | +9人 |
| 24 | 関西大学 | 23人 | 1人 | 22人 | +8人 |
| 25 | 信州大学 | 22人 | 0人 | 22人 | +1人 |
| 26 | 東京海洋大学 | 20人 | 0人 | 20人 | +1人 |
| 27 | 上智大学 | 19人 | 5人 | 14人 | +6人 |
| 28 | 同志社大学 | 18人 | 4人 | 14人 | +1人 |
| 29 | 中京大学 | 17人 | 1人 | 16人 | +5人 |
| 29 | 法政大学 | 17人 | 0人 | 17人 | +4人 |
| 31 | 横浜国立大学 | 16人 | 1人 | 15人 | 0人 |
| 32 | 専修大学 | 15人 | 2人 | 13人 | +3人 |
| 33 | 新潟大学 | 14人 | 0人 | 14人 | -11人 |
| 34 | お茶の水女子大学 | 13人 | 2人 | 11人 | -7人 |
| 34 | 岩手大学 | 13人 | 0人 | 13人 | -5人 |
| 34 | 立教大学 | 13人 | 4人 | 9人 | —人 |
| 37 | 金沢大学 | 11人 | 0人 | 11人 | -6人 |
| 37 | 三重大学 | 11人 | 1人 | 10人 | —人 |
| 37 | 鹿児島大学 | 11人 | 0人 | 11人 | 0人 |
| 37 | 東京外国語大学 | 11人 | 3人 | 8人 | -2人 |
| 41 | 宇都宮大学 | 10人 | 0人 | 10人 | 0人 |
| 41 | 青山学院大学 | 10人 | 0人 | 10人 | —人 |
| 41 | 追手門学院大学 | 10人 | 0人 | 10人 | —人 |
| 41 | 東京都立大学 | 10人 | 0人 | 10人 | -5人 |
| 41 | 東京農業大学 | 10人 | 0人 | 10人 | -3人 |
11位以下では、九州大学が前年度から17人、大阪公立大学が14人、名古屋大学が12人増えました。立教大学、三重大学、青山学院大学、追手門学院大学の4校は、前年度の一覧には載っておらず、今回新たに10人以上となった大学です。
まとめ
2026年度の国家公務員総合職試験の合格者数は、東京大学が458人で第1位でした。京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学が続き、上位10校のうち私立大学は4校です。東京大学は前年度から131人増えましたが、これには春試験に教養区分が新設された影響が含まれます。合格者の出身学校は163校に広がっており、人事院が大学別の人数を公表しているのは10人以上の45校に限られます。
出典:人事院「2026年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」(2026年5月29日)資料3・資料4、同 2025年度の資料(2026年9月30日閲覧)