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私立大学の寄附金受入額ランキング【2026年最新版】

寄附金は、私立大学にとって学生納付金や補助金に次ぐ財源のひとつです。文部科学省の調査によると、令和6年度に私立大学608校が受け入れた寄附金(現金)は合計632.6億円、193,189件でした。ただし、その分布には大きな偏りがあります。

大学パワーランキングでは国立大学の寄附金ランキングを公開していますが、この記事では私立大学に絞り、受入額の多い大学を順位付けしました。

目次

ランキングの評価方法

本ランキングは、文部科学省「令和6年度 大学等における産学連携等実施状況について」の機関別データ(様式9)をもとに作成しています。

  • 指標:令和6年度に各大学が受け入れた寄附金(現金)の額。調査票では、資金収支計算書の寄附金収入と一致させることが求められています
  • 対象:同調査に回答した私立大学608校
  • 範囲:複数の学校を設置する学校法人の場合、法人全体ではなく、その大学として受け入れた分だけが計上されます。現物寄附は含めていません
  • 内訳の区分:個人(うち卒業生等)、国内民間企業、国・独立行政法人・地方公共団体・公益法人等、国内その他団体、外国の企業・団体等、クラウドファンディング(調査票の区分による)

学校法人が公表する決算書の寄付金とは、範囲が一致しない場合があります。前年度比は、令和5年度の同じ調査との比較です。

私立大学 寄附金受入額ランキング TOP10

順位大学寄附金受入額件数1件あたり前年度比前年度順位
1慶應義塾大学53.1億円14,481件36.7万円-23.3%1位
2早稲田大学33.8億円20,335件16.6万円-22.2%3位
3創価大学32.5億円10,010件32.5万円-31.7%2位
4日本大学26.0億円1,245件208.6万円-0.5%5位
5聖路加国際大学23.4億円463件505.4万円+71.4%12位
6豊田工業大学14.1億円35件4,039万円-7.1%9位
7青山学院大学13.6億円432件313.8万円+2374.5%130位
8順天堂大学13.4億円1,693件79.0万円-3.1%11位
9天理大学12.9億円1,660件77.6万円+48.3%14位
10東京理科大学11.7億円1,576件74.2万円+237.6%43位

上位10校の合計は234.5億円で、私立大学全体の37.1%を占めます。一方、受入額が0円と回答した大学は161校ありました。

各大学の解説

第1位 慶應義塾大学(53.1億円)

慶應義塾大学の寄附金受入額は53.1億円で、私立大学で最も多い金額でした。件数は14,481件です。前年度の69.2億円から23.3%の減少です。順位は前年度も1位でした。

内訳を見ると、個人からの寄附が29.0億円と半分を超え、そのうち卒業生等からが21.2億円です。国内民間企業からは12.2億円、外国の企業・団体等からは6.5億円でした。寄附講座・寄附研究部門は214件あります。

第2位 早稲田大学(33.8億円)

早稲田大学は33.8億円でした。寄附の件数は20,335件で、上位20校の中で最も多くなっています。1件あたりの金額は16.6万円で、少額の寄附を広く集めていることが分かります。

前年度の43.5億円から22.2%の減少です。個人からの寄附は14.4億円(うち卒業生等10.7億円)、国内民間企業からは7.8億円です。寄附講座・寄附研究部門は91件でした。

第3位 創価大学(32.5億円)

創価大学は32.5億円で、件数は10,010件でした。前年度の47.6億円から31.7%の減少です。

個人からの寄附が23.8億円で、全体の73%を占めます。上位10校の中で、個人の割合が最も高い大学です。

第4位 日本大学(26.0億円)

日本大学は26.0億円で、前年度の26.1億円とほぼ同じ水準でした。受入件数は1,245件で、1件あたりは208.6万円です。

内訳では、調査票の区分で「国内その他団体」にあたる寄附が17.4億円と最も多く、個人からは5.0億円でした。

第5位 聖路加国際大学(23.4億円)

聖路加国際大学は23.4億円でした。前年度の13.6億円から71.4%の増加です。前年度の12位から順位を上げています。

件数は463件と少なく、1件あたりは505.4万円です。内訳は「国・独立行政法人・地方公共団体・公益法人等」が11.5億円、個人が9.4億円でした。

第6位 豊田工業大学(14.1億円)

豊田工業大学は14.1億円でした。寄附の件数は35件で、1件あたりの金額は4,039万円と、上位10校で最も大きくなっています。

国内民間企業からの寄附が14.0億円で、ほぼ全額を占めます。前年度の15.2億円から7.1%の減少です。

第7位 青山学院大学(13.6億円)

青山学院大学は13.6億円でした。前年度は0.5億円で、大きく増えています。

内訳は国内民間企業からが10.5億円で、全体の77%です。受入件数は432件、寄附講座・寄附研究部門は46件でした。増加の理由は調査資料からは分かりません。

第8位 順天堂大学(13.4億円)

順天堂大学は13.4億円で、件数は1,693件でした。前年度の13.8億円から3.1%の減少です。

国内民間企業からが5.4億円、「国・独立行政法人・地方公共団体・公益法人等」からが4.9億円で、この2つで全体の4分の3を占めます。寄附講座・寄附研究部門は14件です。

第9位 天理大学(12.9億円)

天理大学は12.9億円でした。前年度の8.7億円から48.3%の増加です。

調査票の区分で「国内その他団体」にあたる寄附が12.1億円で、全体の94%を占めます。件数は1,660件でした。

第10位 東京理科大学(11.7億円)

東京理科大学は11.7億円でした。前年度の3.5億円から増え、順位は43位から10位に上がっています。

国内民間企業からの寄附が7.6億円で最も多く、全体の65%です。寄附の件数は1,576件でした。

第11位〜第20位

順位大学寄附金受入額件数1件あたり前年度比
11京都先端科学大学11.5億円60件1,924万円-43.5%
12近畿大学10.8億円4,324件25.0万円-60.2%
13立命館大学10.1億円11,610件8.7万円+92.4%
14藤田医科大学8.5億円304件280.5万円-2.5%
15昭和大学8.5億円2,758件30.7万円+30.3%
16埼玉医科大学8.2億円341件240.3万円+10.5%
17帝京大学8.0億円504件158.9万円+12.2%
18久留米大学7.6億円1,131件66.8万円-57.6%
19法政大学7.4億円4,293件17.2万円+82.0%
20北里大学7.2億円592件122.4万円+14.9%

第11位から第20位には、藤田医科大学、昭和大学、埼玉医科大学、久留米大学、北里大学など、医学部を持つ大学が多く入りました。立命館大学は11,610件と件数が多く、1件あたりは8.7万円です。

まとめ

私立大学の寄附金受入額は、慶應義塾大学が53.1億円で第1位、早稲田大学、創価大学が続きました。上位3校はいずれも個人からの寄附が最も多い一方、豊田工業大学や青山学院大学、東京理科大学は国内民間企業からの寄附が中心で、大学によって寄附の出どころは大きく異なります。寄附金は単年度の大口寄附で順位が入れ替わりやすいため、複数年の推移とあわせて見ることをおすすめします。

出典:文部科学省「令和6年度 大学等における産学連携等実施状況について」機関別データ(様式9)、同 令和5年度版(2026年9月30日閲覧)

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この記事を書いた人

大澤 陽平のアバター 大澤 陽平 金沢大学 非常勤講師/ポップコーン株式会社 代表取締役

ポップコーン株式会社 代表取締役。金沢大学 非常勤講師。

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